マーケット感覚を身につけたい

ていうことで本を読みました。

マーケット感覚を身につけよう(ちきりん著 ダイヤモンド社)

これからの時代に必要な考え方

といっても2015年発刊でもう10年近くも前の本だそうです。
自分の感覚の鈍さを痛感します 笑

最初は理屈っぽいというか堅苦しい感じで読みにくいかなと感じたが読んでいくうちに著者の視野の広さや見識の深さによって納得感が増してとても面白い内容でした。

マーケット感覚を意識することで社会の見え方がガラッと変わる

航空会社の競合をひとつとってもライバルは別の交通手段や別の航空会社だけではない。
実際の現場で起こることを想定すれば、オンライン会議のシステムやネット通販なども競合になりうる。

多角的に事業をしているから運輸面だけでなくクレジットカードやホテルなどもライバルだ。

本当の価値に気づけるかどうか

今売れている企業は商品だけを売っているのではなく、その商品を手にして得られる価値を売っている。

例えば、ジャパネットたかたは買い物の世話をしてくれる物知りな孫のような存在。「この人が良いっていう商品なら間違いないからこれにしよう」という感じでユーザーは購入している。その時価格はほとんど見ていない。

『マーケット=市場』の流れには旧来の組織や制約、しがらみなどを簡単に打ち破ってしまう力がある

羽田空港に国際線が復活をしたのは韓国の仁川国際空港の誕生によってこれまで地方の人が海外旅行に行く時に、
地元空港→羽田→成田→海外という不便なルートを取るしか無かったが
地元空港→仁川国際空港→海外という超便利なルートが出来たから。

当然、旅行会社も仁川経由のプランをどんどん出してくる。

こういった外国のマーケットの進出によってガチガチに守ってきた日本の航空行政も規制を緩めないわけにもいかず慌てて羽田に国際便を導入せざるを得なくなったのである。

地方や公務員こそマーケット感覚は重要

都会にはマーケット感覚の鋭い人が多いためすでにそれらが可視化されたり具現化されているが、地方では課題や資源があっても実行に移す人材が少ない。
だから都会に出てマーケット感覚を磨いた人が地元に帰って何かを始めるというのは成功しやすい構図。

自分が勝負する市場を間違えるとどんなに良い素材でも勝てない

若くてイケメンの男性の婚活200連敗の事例。
結婚相談所やお見合いは年齢が高めだったり容姿があまり良くないけどもお金はあるという人が勝ちやすい。
この彼はナンパや街コン、合コンなどで勝負するべき。そこでは現状低収入でも見た目が良くてコミュニケーションが普通に取れればいくらでも勝ち目はある。

消費市場と貯蓄市場

モノやサービスを売っている企業は消費市場。
その反対に保険会社や証券会社などは貯蓄市場。
老後にいくら必要だとか、万が一に備えてこのくらいの備えが必要だとか訴えている企業は他の保険会社や証券会社と争っているのではなく、消費市場のユーザーを貯蓄市場に引っ張ってくるようにメーカーや小売業界と争っているのである。

募金や援助もマーケット感覚があると助けてもらいやすい

残酷な話だが、大病を患っている高齢者よりも難病を抱えた子供の方が支援は集まりやすい。
支援の市場では子供は非常に強い。
日本からの支援先ではカンボジアがなぜか人気らしい。
支援にしてもクラウドファンディングにしてもマーケット感覚がある人が考えれば支援を集めやすい。内容の真偽は別にして。



引用集

マーケット感覚を身につけることの最大の利点は、それさえ身につければ、変化が恐くなくなるということです。

変化が嫌いな人は暗い未来ばかりを想像し、恐がり、避けたがります。でも歴史が教えてくれることは、変化こそが今の豊かな社会を作ってきたということです。

いち早く変化の兆しに気づき、新しい世界で価値を提供する方法を、市場から(失敗しながら)学ぶことができるかどうかです。それさえできれば、変化は恐れるものではなく、心から楽しめるモノになります。
そして、そのために必要なものこそが、「マーケット感覚」なのです。


まさに自分が変化を恐れて身動き取れてない人間です 笑
新しい状況に強制的に放り込まれればそこでなんとかやれるんですが、自ら環境を変える勇気がなかなか出ない。自分では頑張っているつもりでも結局は現状維持に満足しているのでしょう。
変化に対して果敢にトライしていきたいですね。
やはり「行動」あるのみ。
トライアンドエラーで少しづつ良くしていくことでしか未来を大きく変える事は出来ないのでしょう。
誰でも最初は初心者だし、どんな天才も努力なしには成果をあげれないですもんね。

勉強になりました。


ではまた!👋